小ネタ劇場



赤頭巾ちゃん…だったら(ボツ系別バージョン)


風邪で寝込んでいるらしい狩人・直樹のために、
あかずきん・琴子は張り切って出かけました。
もちろん情報を流したのは奥さん・入江ママです。
そして、あかずきん・琴子をフォローすることも忘れません。
なんたって森にはおおかみ・金之助がいるのですから。

そのおおかみ・金之助は、
前回同様何とかしてあかずきん・琴子と近づきたいばかりに
またもや奥さん・入江ママの策略にはまります。
いわく、あなたも風邪のふりをすれば、
優しいあかずきん・琴子が見舞いに来てくれる…と。

「よっしゃ、待ってるで〜!」

意気揚々と家へ戻って、
早速ベッドの中で待つおおかみ・金之助でありました。

そんなことは露知らず、
あかずきん・琴子はどきどきしながらおうち訪問です。
やっとのことで狩人・直樹の家に着き、
家の中へ…。
家の中では、本当に風邪で苦しむ狩人・直樹がおりました。
琴子は持参したお見舞い品
(奥さん・入江ママ特製お粥)を食べさせてあげると迫ります。
半分熱でボーっとした狩人・直樹。
寒いので温めてくれとばかりにあかずきん・琴子をベッドの中へ。
あらあら…、奥さん・入江ママの思惑通りにことが運びそうです。
狩人・直樹に強引に引き込まれたものの、
おとなしく狩人・直樹を温めるあかずきん・琴子。
ベッドの中が程よく温まってきて、
狩人・直樹は夢の中へ…。おいおい。
どうやら18禁はなさそうです。ほっ。
同じように一緒にうとうとしだしたあかずきん・琴子。
外で奥さん・入江ママが小躍りしているとは、
まだ誰も知らない…。

 * * *

ふと目覚めると、布団が蹴飛ばされて寒いのに気がついた。
こいつの寝相の悪さはどうにかならないものだろうか。
そう思いながら、布団を直し、
傍らにいる愛しい身体を抱き寄せる。
…ちょっと惜しいことしたな。
などと先ほどの夢を思い出し、
柔らかい身体を抱きしめながら、
もう一度眠りにつく直樹でありましたとさ。

(2006/08/10)赤頭巾ちゃん…だったら(ボツ系別バージョン)−Fin−