エスパー編3その2



もしも琴子がエスパーだったら3


琴子:あら、すれ違う人の体が透けて見える〜〜〜。
   きゃー、見ないようにしなくっちゃ。
   あ、でも、これって、いいことに使えそう。

早速琴子が使ったいいこととは…。

琴子:「真田さん、ダメですよ。
   タバコ隠し持ってるでしょ。
   真田さんはタバコ禁止でしたよね。出してください」

琴子:「あー、森田さん!また隠れてお饅頭食べたでしょ。
   血糖値上がりますよぉ」

非常に正しい使い方である。
ところがある日…。

琴子:「入江くん、一緒に帰ろう」
直樹:「…ああ」

琴子:「…それでね、お義母さんがね…」

何気なく直樹を見た琴子。
つい透視能力をコントロールするのを忘れた。

琴子:あ、あれ?い、入江くん。
   入江くんの服が透けて…す、け、て…。
   「キャーーーーーー!」

真っ赤になって思わず走り去る琴子。
もうすぐ家に着くというのに、急に走って逃げられた琴子に首を傾げる直樹。
まさか自分の裸を見られたとは思うまい。
今日は早く帰ることができたので、琴子に@ピー@して、@ピー@しようなどと思っているとは、いくら琴子でもわかるまい。
…と思ってるのはおまえだけだっ。


(2007/01/09)