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明日か!板 全部 1- 最新50
【モテ杉】モテ男の相談所【困ってます】[転載禁止]
94 :モテ杉名無しさん
そんなこと言ってるうちに、あの似非眼鏡紳士がやってくるぞ
95 :眼鏡紳士
呼ばれてび出てじゃじゃじゃじゃーん
やあ、呼んだかい
96 :モテ杉名無しさん
ほら見ろ出たじゃないかー!
97 :モテ杉名無しさん
なんだよなんだよ
さ、さみしくなんかないんだからな!
98 :眼鏡紳士
そうか、そうか、そんなに泣くほど待ってたか
99 :モテ杉名無しさん
何言ってんだ、カエレ
100 :モテ杉名無しさん
何その誘い受け
101 :モテ杉名無しさん
で、ストーカーばあちゃんは解決したの
102 :モテ杉名無しさん
おお、そうだった
ばあちゃんな
惜しい人を・・・
103 :眼鏡紳士
タヒんでないから!
勝手に○しちゃダメ
104 :モテ杉名無しさん
で、ホントのところどうなんよ
105 :眼鏡紳士
現在進行中
ついでに嫁ちゃんギブアップ(つわり)
なので嫁ちゃんは戦力外通告の上、
当の本人であるモテ杉後輩からもう関わらなくていい、と
106 :モテ杉名無しさん
なるほど
それは惜しい人を・・・
107 :眼鏡紳士
だからそれはヤメレ
108 :モテ杉名無しさん
結局ばあちゃんには勝てないのか
109 :モテ杉名無しさん
俺も結局ばあちゃんには勝てなんだ・・・
110 :モテ杉名無しさん
おまえの思い出話はいいから
111 :モテ杉名無しさん
えーつまんなーい
112 :モテ杉名無しさん
そんなJKのような催促をされても
113 :眼鏡紳士
では、そのモテ杉後輩の仰天エピソードでも
114 :モテ杉名無しさん
モテ杉エピソードか
115 :眼鏡紳士
かなりのイケメンで頭もいい、運動神経もいいときたら、
そりゃ会社中の女からはもてる
まあ僕もそこそこもてるんだが
116 :モテ杉名無しさん
プチ自慢いらない
117 :眼鏡紳士
何でだよっ
ま、気を取り直して
そんな嫁ちゃんは日々そんな女たちと攻防戦に明け暮れる
今は戦力ダウンだからと思いきや
とうとう子ができたということで
これで決定的にモテ杉の地位は僕のものになると思われる
ああ、そうそうエピソード
嫉妬に狂った女たちから慰安旅行で
モテ杉後輩が混浴に行ったと言われて
阻止しようと間違って男湯に行って
滑って転んで頭うったり
(もちろん嫁ちゃんはそこが混浴だと信じていたわけだが)
118 :モテ杉名無しさん
なんだそれ
嫁ちゃんおかしい
119 :眼鏡紳士
嫁ちゃんと一緒に階段落ちした後輩は全治2ヶ月
嫁ちゃんは無傷
これは嫁ちゃんをかばったせいだろうが
120 :モテ杉名無しさん
何で階段落ち・・・
121 :眼鏡紳士
病院の廊下でいきなり痴話げんかしたり
かと思えばいきなりベロチューかましてたり
122 :モテ杉名無しさん
なんだその迷惑夫婦
ヤメロー
止めろよそこの眼鏡も
123 :眼鏡紳士
いやいや、邪魔する者は馬に蹴られてとか言うし
そもそもそのモテ杉後輩マジ魔王だし
124 :モテ杉名無しさん
また一つ加わりましたwww魔王www
125 :モテ杉名無しさん
ちょっと、そこどこの会社
その夫婦見てるだけで楽しそうなんだけど
* * *
「何やってんですか、仕事中に」
明日の手術資料を持った後輩に後ろからのぞき込まれた。
「うわっ、気配もなく現れるなよ」
「…で、勝手に人の事を書き込んでるわけですか」
「ん?いや、ちょっとした楽しい会話を」
「へー。…別にいいんですけどね」
「いいのか?」
僕の言葉にはそれ以上返答もせず、生意気な後輩は間髪入れずに明日の手術ではどーのこーのといきなり話し出した。
もちろん僕の理解が追い付いていないままに。
いーよ、いーよ、後で資料見ておくから。
それにどうせ手術途中でも変更ありそうだし。
癌なんて予定通りにさくっと終わることなんて少ないしさ。
そういう時は結局この生意気な後輩がさりげなくアドバイスしてきた言葉通りに手術進めちゃったりするんだよね。
なまじ優秀なだけにまるで歩く手技見本のようなやつ。
一通り生意気な後輩との打ち合わせ(という名の一方的な報告)を済ませると、後輩の目があちらに向いたすきに先ほどの掲示板に一言書き加えておくことにした。
* * *
129 :眼鏡紳士
突然すまん
魔王降臨した
早急に離脱必要なため無事を祈っておいてくれ
次回もしも僕の代わりに魔王が降臨した暁には
僕の冥福を祈ってくれるとありがたい
130 :モテ杉名無しさん
どうした、どうした
131 :モテ杉名無しさん
ま、魔王降臨とな!
132 :モテ杉名無しさん
似非紳士の冥福を祈る
133 :眼鏡紳士
まだ早い
134 :モテ杉名無しさん
なんだ、まだ生きてたか
135 :モテ杉名無しさん
おーい、見てますかぁ
魔王・・・じゃなかったモテ杉後輩さん
136…
…
…
* * *
僕は向かい側の机に座った生意気な後輩に問いかけた。
「ところで琴子ちゃんの具合はどうなの」
「ちゃんと仕事に来てますよ」
「大丈夫なの、つわり」
「…大丈夫じゃないかもしれませんが、とりあえず吐きっぱなし程ひどくありませんし、本人が人並みだから仕事はできるとと言う以上、どうしようもありません」
「まあ、様子見るしかないかぁ」
「…ネタ探しですか」
「違う!ひどいな。僕は純粋に琴子ちゃんの体を心配してだね」
そこで生意気な後輩は心底驚いた顔をした。
「…ありがとうございます」
おいおい、そこまで驚かれるほど僕は人でなしかい?
「もしかしたら僕の遺伝子を受け継ぐかもしれな…イデッ」
最後まで言わせずにボールペンが飛んできた。
薬の名前の入った三色ボールペンだ。ほら、よく製薬会社が持ってくるやつ。
正確無比に投げてくるその腕はたいしたものだと思う。
思うけど、僕一応先輩なんだけどね?!
「すみません。手が滑りました」
いけしゃあしゃあとおなじみのセリフを吐いたよ、こいつ。
それでも律義にボールペンを返す僕。
差し出した手が早く返せって言ってるし。
しかも目がマジだ。
次はこのボールペンを横じゃなくて真っ直ぐ縦に投げつけるぞって顔だよ、あれは。
もしかしてやつなら、ボールペンを飛ばしたら僕の後ろの壁にぶっ刺さるんじゃないかとまで考える。
もしそれが今みたいに僕の額に当たったら…。
僕はぶるぶるっと震えておとなしく先ほどの手術資料に最後の確認とばかりに目を通すことにした。
その頃琴子ちゃんは、なんと帰宅途中の路上で貧血を起こしていた。
…と知ったのは、後でのことだったんだけどね。
(2015/11/09)
To be continued.