イタKissへの想いの扉



その12:文庫版12巻


始まりは好美ちゃんと裕樹君の試験編。
高校へ上がるのに進級試験でいい成績をとらなければならず、好美ちゃんは裕樹君に特訓してもらったりして頑張るのですが、試験当日に事故にあったチビの介抱で遅れてしまいます。
そのことを内緒にしていたものだから、事情を知らない裕樹君は怒りまくり…。
当然ダメになって女子高へうつることが決まります。
この辺り、私なら黙っていられませんが、黙っているところがいい子なんだね。
しかし、裕樹君はクールを装っているけど、なかなか熱い男です。
真実を知って好美ちゃんの家まで走っていくし。
そうか、好美ちゃんは二人姉弟か(←どうでもいい)。


入江くん卒業編。
先に卒業することになった入江くんは、国家試験なんて超楽勝で、研修先のことを考えてます。
今は医師の国家試験が3月には行われるようになったので、とりあえず肩書きは4月から医師となりますが、少し前までは5月になるまで「医師助手」というただ働き同然の立場だったりしたのです。
なので就職しても国家試験に落ちてると、いつの間にか消えている助手数名…。
ちなみに看護師の場合は「看護助手」で、辞令受け取るまで給料は半額位だった気が。
今は4月までに試験結果も発表になるので気が楽ですよね。

で、話戻して…。
琴子と離れることに決心がなかなかつかない入江くん。
研修先をあきらめないところが入江くんらしい。
いざとなったら琴子を神戸まで連れて行こうとしちゃってますからね。
その相談を実父母ではなく、相原父にします。
多分今回の件に関しては一番冷静で、琴子のことをわかっていて、公平な意見をくれそうだからかな。
それであのセリフですよっ。
「おれがあいつにほれてること…」
入江くんの気持ちがはっきりわかって、なんだかとても安心した気がしました(…私がね…ってオイ)。
そして琴子は残って勉強を続けることに。
琴子にしたら凄く凄く一大決心だったことでしょう。
それがわかっているから、講義室で人目もはばからずキスですよ。
いやー、入江くん、やるね(と言うか、所構わずやりすぎ)


さて、入江くんが神戸に行ってしまって、寂しくて仕方がない琴子が神戸にこっそり行くエピソード。
行ってから2ヶ月ということは、5月半ばですかね。
裕樹君の制服はまだ冬服ですし、琴子は半袖。
…ゴールデンウィークはどうしてたんだろう。
ここで強烈奈美ちゃん登場。
奈美ちゃん親子と外で待ち合わせを知って、琴子が心配で後をつけて様子を伺います。
うん、個人的に外で会うなんて、私もやりすぎだと思います(笑)。
でも奈美ちゃんのお母さん美人だ。
結局ばれて入江くんのマンションへ。
入江くんのマンションに付けた固定電話、留守電35件も入るなんてなかなか高性能。
いろいろ理由をつけて、その日はお泊り。
ここで入江くんは小児外科医になることが判明。
そして琴子は奈美ちゃんの手術承諾説得のために居残ります。
奈美ちゃんは小学生らしいですが、1,2年生くらいでしょうか?
いろいろ説得の末、結局は手術を受けさせるのに奥の手を使います。入江くんの代わりに裕樹君を紹介するってことで。
…甘いな、奈美ちゃん。先に写真で確認しないと(笑)。
その後どうなったんだろう。
この後エピソードあったかなぁ?
後で確認しますが、なかった気がします。
多分他サイトさまの創作が頭の中に残ってて、なんだか勘違いしてます、私。


神戸から帰って、全てのエピソードをすっ飛ばし、いきなり国家試験合格発表です。
多分いろいろあったんでしょうが、原作にはありません。惜しいなぁ。
どうやら裕樹君には多大なる迷惑をかけて勉強した様子。
裕樹君、いつの間にかかなり背が伸びてます。
何にしても無事合格。


合格したその翌日、早速神戸へ直接報告に向かいます。
しかしその日はまれに見る春の嵐で悪天候。新幹線も止まるほどの暴風雨。
それでも根性でたどり着くところが琴子らしいなぁと思います。
その知らせを受けて、ホームでちゃんと琴子を待っていた入江くん。
おまけに通り過ぎた新幹線の窓に張り付いていた琴子を見ていたとは、恐れ入ります。
駅通過の折には若干速度を緩めるので、見えたのでしょうか。
…きっとあきれて苦笑しつつ見送ったことでしょう。
で、何時に着くか計算して、少し寝ておくかという感じでしょうか。
普通、怒りますよね。
さすが琴子のだんなさまです。


さあ、いよいよ看護師編が始まります。
2ヶ月もたつというのに病院内で迷子になる琴子。…実習で来てるはずなんですが。
琴子の看護師生活は、波乱万丈です。
採血一つで患者を恐怖に陥れます。
いやー、他人事だと思うと面白いですけどね。
そして入江くんがやっと帰ってきます。5月下旬くらい?
病室で「やっと一緒に働けるな」って、抱きしめてる場合かっ。
一応「ここ病室…」と突っ込みいれてますが、さすが入江くん、あまり恥ずかしくないらしい。


巻末に番外編の琴子の恋話が入っています。
いかにして琴子の理想が高くなったかという話ですな。
理美の子どもの夕希ちゃんは、裕樹君がお気に入りのようです。

まあ、12巻はこれくらいで。


(2007/11/02)





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