イタKissへの想いの扉



その7:文庫版7巻


さて、結婚式も済んで新婚旅行です。
結婚式では入江ママのど派手な演出に心底疲れたようで、結婚式当日の夜もふて寝した入江くんは、琴子に手を出すこともなくそのままハワイへ。
旅行先に出てきた堀内麻里は、全作品中の中でも最悪にうっとおしいです(注:管理人視点)。
この頃はハイレグ水着がはやった頃なのでしょうか、ぼよよ〜んと書かれたナイスバディを包む水着はヒョウ柄です。
とにかく琴子たちの邪魔をしまくった挙句、入江くんが押し倒す…いえ、初夜を迎えることができたのは、旅行の最終日だったという。
相当我慢したのか、「平気じゃない」との名セリフ入りました〜。
入江くんにそんなことを言われた日にゃ、私なら鼻血ぶーーってなもんです。
影で暗躍する入江家族と相原父。
ところどころフォローに出てくる変装一家に気づかない琴子。
何で気づかないのか。
そういえば、迷子になって警官に小学生に間違われます。
ちなみに実際私も間違われたので、パスポートを証明書代わりに…うう。
どうでもいいか、そんなこと。

やっと日本に帰ってきても、入江くんは会社の立て直しで仕事仕事仕事。
入籍もしていない琴子は、不安になって会社へ行って不安をぶつけます。
一言入江くんも言えばいいのですが、意地でも言わない。
新製品の開発は他者に知られると困ることもあるので、秘密なのもある意味仕方がないとはいえ、追い返されて意気消沈した琴子は相原父の元へ。
ここで相原父、琴子に対していいこと言うのですね。
一人で店を切り盛りするだけはあります。
結局はアニメ部原案のゲームソフトの制作発表の場で対外的にも琴子が妻だと紹介して入籍も済ませます。
入江くんとしては、琴子のために早く会社を立て直して、入籍までもっていきたい。
でもそれが通じない、信じてもらえない。
家に帰ってフォローを入れるべきかどうか、実は迷ったんじゃないだろうかと思います。
でも、結局きっと琴子はわかってくれると信じることにして、そのまま会社に泊まりこみ。
こういう言わないことに対するすれ違いが、どうもこの夫婦のキーポイントですね。
琴子の入江くんに対する愛を過信気味というか。
実際の男がやったらきっと罵倒もんなのでしょうが(笑)。

さて、大学に戻った入江くんの新たなる友人が出てきます。
多分入江くんとしては友人と言われると否定したいでしょうが。
そう、万年二位の船津君の登場です。途中で名前が変わるため、本当の名前は不明…。
入江くんが嫉妬する顔を見てみたいと言いつつ、琴子に迫ってみますが、この頃の船津君のほうが数倍格好いい。
年々お茶目な人になっていく気がします。変人であるには違いないでしょうが。
迫った船津に対して、「こんな顔だよ」と言って後ろから船津君に蹴りを入れる入江くん。
嫉妬の意味わかってんじゃん…などと言う突っ込みは、この際スルーしましょう。後に大事なエピソードが出てきますから。
船津君にフォローする琴子が気に入らず、ますます船津君に意地悪します。
こういう入江くんは、私のツボです。

最後は琴子の教生のエピソードです。
琴子は一人でいろいろ妄想入りまくりなわけですが、入江くんの力を借りずに最後までがんばろうと奮闘します。
でも、結局は入江くんの影なるフォロー入りまくりです。
テスト用紙をこっそり探すために夜の学校に忍び込んで、警察に連れて行かれ、引取りに呼ばれてしまう入江くんですが、あきれるくらいでさほど怒っていません。
こんなことで怒っていたら、琴子と夫婦なんてやっていられないのかもしれません。
そう思うと、琴子と添い遂げるには普通の男じゃ無理。入江くんはやはり凄い男ということになるんでしょうね。
家で公開授業の練習を繰り返す琴子を見守る入江兄弟。
夜中に琴子が隣に寝ていないことに気づく入江くんに、萌えを感じてしまう私です。
しかも琴子がどこにいるか探しに行っちゃってますからね。
公開授業の予行練習にがんばる琴子を見て、きっと惚れ直したと思うのですが。
もちろん琴子ですから、授業の内容はつたないでしょう。
なんだかんだと文句を言いつつ、裕樹君も最後の最後にはフォローに回ります。お兄ちゃん大好きだし、琴子のことを助ける意味でもやっぱり見捨てられなかったんですね。入江くんよりも割と素直だし。
何にしても、琴子が先生ってのは、やはり無理があるでしょう。
怒り狂ってあきれた入江くんの罵倒が身にしみます。
もし自分の夫にそこまで言われたら立ち直れないけどな、普通。
琴子、グッジョブ。

文庫版の巻末には、入江くん幼少時スペシャル番外編が載っています。
このときのトラウマが後の入江くん人格形成に大きく影響したことを考えると、入江ママって、罪な人…。
でも、このトラウマがなければあの入江くんもいないわけで。
人間って、複雑。

(2006/09/04)





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